【KIRK】Canon EOS R7ボディ専用L-ブラケット
KIRK Enterprise Solutions(KES)により、Canon EOS R7ボディ専用に設計されたL-ブラケットです。
別次元のフィット感
KIRKでの専用品の開発は、まず市販版のカメラボディを実際に購入し、実機を元に各部計測をしたうえで設計が始まります。KIRK製L-ブラケットはボディ底面の形状に完全に沿うよう切削成型され、前後にも回転方向へもズレてしまうようなことはありません。どのカメラにも使えるという汎用性は、逆に言えばどのカメラにもぴったりとは合わないことを意味します。汎用性をあえて捨て去り、妥協なくフィットさせることから生まれる安定性を最優先としたデザインです。
またそのデザインから、カメラと接する部分にコルクやゴムなどを挟む必要もありません。わずかでも弾力のあるコルクやゴムのたわみが振動やブレの原因となってしまうこともあります。
そしてそのデザインは、L-ブラケットを装着したままで全てのスイッチ操作とバッテリーの着脱、ボディ左側面のアクセサリーターミナルの使用を可能にしています。またバリアングル液晶を最大限生かせるようボディ側面の立ち上がり部分に切り欠きを設け、モニター展開時に上下約54度の可動を実現しています。アルカスタイルの形状に制約のあるなかで、必要な剛性を確保したうえで撮影時の安定性は絶対に犠牲にしないというKIRKからの提案です。
なおアクセサリーターミナル使用時にはコネクターやプラグが突出する形となってしまいますので、L-ブラケット全体をスライドさせスペースを確保して固定することが可能(スライド幅:約16mm)です。さらにはその際に必要となる六角レンチを底面に収納していますが、電子機器に悪影響を及ぼす可能性がゼロで砂鉄などを吸着することも絶対にない樹脂製ストッパーで固定されています。
湾曲も凹凸もあるカメラ底面にコルクやゴムの滑り止めを挟んで平らなプレートを取り付けるという、いままでの「クイックシュー」とは別次元のフィット感をぜひ体験してください。
撮影結果に直結する安定性
通常の縦構図撮影では雲台を操作してトッププレートごと90°傾けることとなりますが、機材の重心は大きく移動してしまいます。そもそも三脚とはその名の通り3本の脚だけで立っている不安定になりやすいものですから、安定させるためには機材は脚の中心線上に設置してその荷重を3本の脚でなるべく均等に支えたいものです。もちろん機材の転倒・損傷は絶対に避けなければならないことですが、重心バランスが崩れることによりブレを誘発しやすくなるというのは撮影に精通された方ほどご理解いただけているかと思います。
カメラにL-ブラケットを装着し雲台側もアルカスタイル化されていれば、クイックリリースクランプからワンタッチでカメラを取り外し、重心バランスと構図・光軸を保ったままワンタッチで縦位置に固定することが可能となります。これで縦構図撮影時の大幅な安定性の向上と同時に、切り替え時に構図を取り直す手間と時間からも解放されます。
三脚座のついた望遠レンズではレンズを中心に90°回転させて横・縦の構図変更ができますが、同様のことがボディ側でも可能になることは広角・標準レンズ使用時の大きなアドバンテージとなります。
本物だけが持つ信頼性
KIRK製カメラマウントは6061-T6アルミ合金の塊(インゴット)からCNC(コンピュータ制御)加工により高精度で削り出し一体成型されています。Al-Mg-Si系の6000番台はアルミ合金の中でも耐食性が高く、T6熱処理をして強度を高めた母材は非常に軽量なうえ強度は2017ジュラルミンに匹敵し、競技用自転車や自動車・船舶・航空機など各種の部品から鉄塔やクレーンまで、腐食に強く軽量でかつ強度を必要とされる部分で用いられるハイグレードな金属です。加えて表面は黒い塗装ではなく硬質ブラックアルマイト仕上げで、硬度の高い皮膜で全体を覆うことにより着脱を繰り返しても傷がつくことはほとんどありません。これは傷がついたら見栄えが悪くなるという話ではなく、クランプで固定する際に傷が潰れただけでしっかりと締まっていなかったという失敗を回避するために必要な機能の話です。また固定ネジ類は錆の発生による強度低下の心配が少ないステンレス製となっています。
アルカスタイルのクイックリリースシステムではこの使用素材・切削精度・表面処理の3つが非常に重要な要素となり、どれが欠けても安定性、耐久性、安全性などに必ず問題が出てきます。なかには「航空機用アルミ使用」などと非常に曖昧な表示のメーカーもありますが、当然のことながら航空機でも強度の必要のない部分には普通のアルミも使用されていますので、キチンと素材名が明示されていなければ全く意味がありません。アルカスタイルの広がりにより巣が入った鋳造アルミを塗装しただけというプレートも実際に流通しています。新品の見た目ではなかなか判断できない部分ですが、全ての面で間違いなく優れているからこそ当店ではKIRK製カメラマウントを自信を持ってオススメしています。
新たに広がる価値
L-ブラケットはボディ底面の三脚ネジ穴に付属のネジとL型六角レンチで固定します。あえてひと手間かけて工具を使用する仕様となっているのは、締め加減がわかりやすく確実な装着が可能な唯一の方法だからです。当然のことながら、コインやレバーが立ち上がって指で回すネジでは適正な力で締めることはできません。
しっかりと固定されたL-ブラケットはクイックリリースで雲台に固定するだけでなく、KIRK製グリップやストラップなどアクセサリー類の装着ベースとしても使用可能で、三脚や一脚に固定する以外の用途も広がります。また底面には別の三脚ネジ穴が増設されていますので一般の三脚や一脚に固定する際にも取り外す必要はありません。さらには車のバンパーのようにボディやアクセサリー端子類を万が一の衝撃から保護してくれる働きも期待できます。
また底面にはMAGPUL社のQD(Quick Disconnect)システムに対応するQDソケットが設けられ、ワンタッチでMAGPUL製スリング等の着脱が可能です。もちろんKIRKの設計に妥協はなく、アルミ合金をただ切削しただけでは金属同士の耐摩耗性に劣るためステンレス製の別パーツを圧入するという徹底ぶりです。もとは自動小銃などを肩から吊り下げ、同時に保持しながら射撃するための本物のスリングシステムですので信頼性は抜群です。QDシステムにつきましてはこちらのページで詳しくご案内しています。
高性能、多機能な現代のデジタルカメラのさらなる付加価値となり、使い勝手を向上して撮影や表現の幅が大きく広がるパーツです。
※L-ブラケット装着時はバリアングル液晶モニターの開閉に干渉はありませんが、その形状からどうしても開いた状態での角度調整には制限があります(上下約54度の範囲で可動)ことを予めご了承ください。
※全てのKIRK製カメラマウントはKIRK製クイックリリースクランプでの使用を前提として製造されています。
アルカスタイルと称して販売されていても他社製クランプは製品のバラつきが大きく、レバーリリースタイプは適合が非常にシビアです。特に中国製品ではメーカーごとの適合データを出せるような現状ではなく、脱落事故の情報も多く伺っていますので安全のためKIRK製クランプとセットでご使用になることを強くお勧めします。
※このL-ブラケットには滑落防止セーフティースクリューの取り付けはできません。
機材を三脚に装着したまま移動させることは危険ですのでお避けください。また撮影時にもクランプの緩みがないよう充分にご注意ください。
※QDシステムはMUGPUL純正・正規品のみをご使用ください。安価なコピー品など粗悪品がかなり流通していますが使用は厳禁です。また装着する際にはゴミや砂粒などの付着がないかご確認のうえ、確実に装着してご使用ください。QDシステムにつきましてはこちらのページで詳しくご案内しています。
型番 | BL-R7 |
JANコード | 4582679953086 |
適 合 | ・Canon EOS R7 |
材 質 | 本体:6061-T6アルミ合金から削り出し一体成型 表面処理:硬質アルマイトブラックサテン仕上げ 固定ネジ:ステンレス製 |
重 量 | 約85 g |
固定方法 | 1/4インチネジ・六角レンチにてカメラボディに固定(三脚ネジ穴使用) |
付属品 | ・L-ブラケット固定用 1/4-20inネジ×1 ・L-ブラケット固定用 5/32in六角レンチ×1(底面に収納) |
生産国 | アメリカ合衆国 |
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