【KIRK】New高剛性レンズフット LP-61N2
KIRK Enterprise Solutions(KES)により、Canonの新型100-400 IS IIレンズのために専用設計され、純正フットを取り外して交換する高剛性レンズフットです。
※ EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM(旧型)レンズにはCRC-1をお使いください。
撮影結果に直結する安定性
IS II型となったCanonの100-400レンズですが、設計変更された純正フットはあまりに小さく、安定性重視とは言い難い形状で、指で回せる1本のネジで三脚座を固定する設計にもやはり無理があります。また純製フットのままアルカスタイルで運用するには底面にレンズプレートを装着する必要があり、どうしても重心が上がると同時に別パーツを装着することでの緩みやガタの発生などの不安要素と重量が増えてしまいます。形状的にも純正フットはリング部分から湾曲して前方に突き出したように成形されていますが、この形状ではバッテリーグリップやテレコン装着時など相対的にボディ側が重くなった際にバランスが取れないことがあります。
これらの純正フットの抱える問題を解決するため、KIRK製フットは大幅に大型化するとともにフット裏から六角レンチで回すボルトで固定する構造となっており、工具なしで取り外せるという利便性を捨てて安定性を取りました。形状も側面から見ると逆T字形状にレンズ後方まで延長され、底面の前後長は約100mm確保されています。結果としてリング直下付近までスライドさせることが可能となり、バランスの調整幅は純正よりもはるかに広くなっています。もちろん直接アルカスタイルのクランプに装着することが可能となりますので安定性は抜群です。また低重心となるだけでなく、部品点数が少なくなることによる高剛性化・軽量化も同時に達成されます。最適化されたレンズフットでの撮影により間違いなく結果も変わってきます。
底面には三脚ネジ穴が設けられています(1/4-20in×1)ので、一般の三脚や一脚へのネジ止め固定も純正と同様に行えます。またレンズフードの逆付け収納時にも干渉しないよう配慮されています。
本物だけが持つ信頼性
KIRK製レンズマウントは6061-T6アルミ合金の塊(インゴット)からCNC(コンピュータ制御)加工により高精度で削り出し成型されています。軽量なアルミ合金の中でもAl-Mg-Si系の6000番台は耐食性が高く、T6熱処理により2017ジュラルミンに匹敵する強度まで高められた母材は競技用自転車や自動車・船舶・航空機など各種の部品から鉄塔やクレーンにまで用いられるハイグレードな金属です。加えて表面は黒い塗装ではなく硬質ブラックアルマイトの硬度の高い皮膜で全体を覆うことにより着脱を繰り返しても傷がつくことはほとんどありません。これは傷がついたら見栄えが悪くなるという話ではなく、クランプで固定する際に傷が潰れただけでしっかりと締まっていなかったという失敗を回避するために必要な機能です。また固定ネジ類は錆の発生による強度低下の心配が少ないステンレス製となっています。
アルカスタイルのクイックリリースシステムではこの使用素材・切削精度・表面処理の3つが非常に重要な要素となり、どれが欠けても安定性、耐久性、安全性などに必ず問題が出てきます。なかには「航空機用アルミ使用」などと非常に曖昧な表示のメーカーもありますが、当然のことながら航空機でも強度の必要のない部分には1000番台のアルミ合金も使用されていますので、キチンと素材名が明示されていなければ全く意味がありません。アルカスタイルの広がりにより、中には巣が入った鋳造アルミを塗装しただけというプレートも存在し、実際に流通しています。新品の見た目ではなかなか判断できない部分ですが、全ての面で間違いなく優れているからこそ当店ではKIRK製レンズマウントを自信を持ってオススメしています。
さらに品番末尾がN2となったモデルからは新たにMAGPUL社のQD(Quick Disconnect)システムに対応するQDソケットが設けられ、ワンタッチでMAGPUL製スリング等の着脱が可能となりました。アルミ合金をただ切削しただけでは金属同士の摩耗には弱いので、ステンレス製の別パーツを圧入するという徹底ぶりです。もとは自動小銃などを肩から吊り下げ、同時に保持しながら射撃するための本物のスリングシステムですので信頼性は抜群です。QDシステムにつきましてはこちらのページで詳しくご案内しています。
高まる安全性
底面の前後両端にはセーフティスクリュー(Ver.2)を取り付けられるようになっています。
アルカスタイルではクランプを僅かに緩めるだけで簡単に重心バランスや撮影位置の調整ができることも特徴の一つですが、仰角や俯角を大きく取る撮影時には安全性の確保も重要です。セーフティースクリューを取り付けておけばスライドの限界でクランプに当たり、物理的に脱落してしまうことはありません。もちろん必要がなければ取り付けをせず、スライドさせて機材を着脱することも可能です。
さらなる安定性の向上のために
さらにはレンズサポートブラケット(LS-1N2)を装着するとレンズを2点支持することが可能です。
もともと円筒形で細長く、重量のあるレンズを1本のリングだけで支えることに無理があるのは明白です。手持ちでの撮影時にはレンズ先端に左手を添えて撮影される方も多いと思いますが、その役割を三脚座に持たせてしまうというアイデアで、2つのゴムローラーでレンズ先端を支えることによりブレの低減効果が期待されます。
レンズに合わせて専用設計されたフットに、さらに2点支持となる三脚座の圧倒的な安定感を実感していただくと、純正との違いに驚かれることと思います。
※アルカスタイルに対応するダブテイルは上下ダブルデザインで、上面にはレンズサポートブラケット(LS-1N2)・フラッシュブラケット(FB-CL・FB-TEL)の直接装着が可能です。
※全てのKIRK製レンズマウントはKIRK製クイックリリースクランプでの使用を前提として製造されています。
アルカスタイルと称して販売されていても他社製クランプは製品のバラつきが大きく、レバーリリースタイプは適合が非常にシビアです。特に中国製品ではメーカーごとの適合データを出せるような現状ではなく、脱落事故の情報も入っていますので安全のためKIRK製クランプとセットでご使用になることを強くお勧めします。
※機材を三脚に装着したまま移動させることは危険ですのでお避けください。また撮影時にもクランプの緩みがないよう充分にご注意ください。
【必ずご確認ください】
LP-61を装着する前にレンズ側パーツの緩みがないかどうかを必ずご確認ください。
純正三脚座のフット部分は指で回して着脱できる1本のネジで固定されています。純正三脚座を取り外してレンズ側を見ていただくとこのネジが入るネジ穴の設けられた黒い部品が、4本の細いプラスネジで固定されています。当店ご利用のお客様から「このネジが緩んでいた」「いつの間にか1本外れて紛失してしまった」などというお話を多数伺っています。もちろんここに緩みがあればフットをきちんと固定することはできず、当然のことながらガタが発生します。
LP-61を装着する前にこのネジの緩みがないかをご確認いただき、緩んでいた場合はキヤノンサービスセンターまでご相談のうえ、ネジロック剤を併用して固定し直すようご依頼ください。非常に細いネジですのでカムアウトやオーバートルクの可能性が高く、ご自身で増し締めすることはお勧めできません。またご使用中にも緩みが発生していないかどうか定期的にご確認ください。
型 番 | LP-61N2 |
JANコード | 4582679953444 |
適 合 | ・Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM |
材 質 | 本体:6061-T6アルミ合金から削り出し一体成型 表面処理:硬質アルマイトブラックサテン仕上げ 固定ネジ:ステンレス製 |
重 量 | 約80 g |
外形寸法 | 全長:約100 mm 全幅:約38 mm 高さ:約27 mm |
固定方法 | 純正三脚座と交換(1か所ネジ止め) |
付属品 | ・レンズフット固定用 3mm六角レンチ×1 ・Newセーフティスクリュー #4-40inネジ×2 ・セーフティスクリュー用 3/32in六角レンチ×1 |
生産国 | アメリカ合衆国 |
出荷予定日 | 【メーカー注文となります】 ▶当店の在庫は0の表示ですが通常通り受注可能で、原則として翌月の入荷となります ※一時的なメーカー在庫切れの場合の納期は別途お知らせいたします |
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