KIRK Enterprise Solutions(KES)により設計された、アルカスタイルのカメラマウントやレンズマウントに装着するクイックリリース方式のストラップです。

KIRKが特許を取得しているQTTクランプはノブの駆動に特殊なネジを使用することにより半回転させるだけでクランプが完全に開きます。ノブを握り直す必要すらなく、まさにワンアクションでストラップの着脱が可能。ノブ式はロック/アンロックの手ごたえがわかりやすく、スライド時にはプレートのセーフティスクリューが機能しますので、不注意による脱落事故の確率も低くなります。
1.8インチの小さなクランプですがその保持力は非常に強力で、当店のお客様だけでも既に600mmや800mmレンズに装着してフィールドで活躍されているプロカメラマンが何名もいらっしゃるという事実が信頼性を物語っています。

リニューアルによりクランプ以外の部分はカメラストラップとしては既に最高の評価を得ているOP/TECH(オプテック)社製に変更となりました。KIRK SS-1N2専用に特注生産されたストラップは、ベルト部分はしっかりしたナイロン製の25mm幅で、この部分だけで片側100cmの長さを確保。約40cmのショルダーパッド部分はOP/TECH得意の厚みがあるネオプレン素材で肩や首にやさしくフィットし、かつ若干の伸縮性があるため重量が分散され、重量級の機材でも軽く感じられる不思議なストラップです。最大で約240cmと充分な長さがあるのでたすき掛けスタイルにも余裕で対応。ダブルバックルで長さ調節も自在で、バランスよく機材を持ち運べます。このストラップがカメラバッグに入っていればワンタッチでカメラマウントやレンズマウントに装着して持ち運び、必要がない時にはワンタッチで取り外しができます。

この「必要がない時」というのは収納時も考えられますが、大事なのは三脚に据えた時です。機材から垂れ下がったストラップが風を拾ってしまうことに起因するブレは特別な強風時でなくても頻発しますし、そのことに気づかれない方も多いようです。もちろんうっかりどこかに引っ掛けてしまって三脚ごと倒してしまうという事故も珍しくはありません。ご自分でなくても一瞬目を離した隙にお子さんが引っ張ってしまった、さらには犬が飛びついた! なんて話も伺います。結論としては機材を三脚に据えたときに長いストラップがついていることにはデメリットしかなく、クイックリリースで一瞬で取り外すことができる意味はここにあります。

クランプ裏面にはアルカスタイルのクランプに装着できるダブテイルと三脚ネジ穴(1/4-20in細ネジ)が設けられています。一脚にクランプを介して、もしくは直接装着すれば一脚用ストラップ+クイックリリースクランプというのもひとつの使い方です。
もちろんカメラプレートがついていればボディ底部にも、L-ブラケットがついていればサイド部にも取り付けることができ、常にグリップが下に来るので速射ストラップ的な使い方も可能です。
また底面形状は正方形ですので、簡易的なクランプ方向の切り替えにも使用できます。クランプの両側にストラップホールがついていますので1点で吊り下げるタイプのストラップのように機材が回転してしまうこともありません。様々な撮影スタイルに対応し、アルカスタイルの新しい可能性を広げてくれるアイテムです。

正直なところ今までは、ストラップのベルト部分の出来が普通というか、特筆するべき部分がないというか、もちろんクッションもつき滑り止め加工もされてはいたのですがあまり高級感がないとかいうお声があったことも事実です。このたびOP/TECH社製に変更となったことにより、世界最高のクランプと世界最高のストラップのコラボレーションが実現しました。両社ともアメリカ国内のみで丁寧に生産することにこだわっており、Made in USAタッグにより死角のないアルカスタイルストラップへと進化しました。