【スタジオJin】超耐久性粘着グリース
三脚や雲台に使用するグリースはどんなものが良いのか?というお問い合わせを頂くことが多いのですが、様々な種類のグリースが市販されているため明確にご返答することが難しいのが実情でした。ホームセンターや工具店などに行くといろいろなグリースが商品として販売されていますし、その名称や分類も曖昧なものが多く迷ってしまう方も多いでしょう。また一部メーカーから三脚や雲台用として販売されているグリースも成分や特性など細かく明示されているものは私の知る限り皆無です。それならば、ということで「これがイイです!!」と自信を持ってお薦めできるグリースをご紹介します。
三脚・雲台用グリースの性能として求められることは、あくまでも撮影を前提として考えられる温度域で安定した潤滑性があり、ネジやボールをスムーズに動かしまた摩耗から守ってくれること、水回りで使用したり突然の雨に遭っても流れ出したりせず品質変化もないこと、海辺の撮影などがあった場合には塩水に対する耐腐食性が高ければさらによく、しっかりロックしても油膜切れを起こしたりしない程度の耐加重圧性能などが考えられます。
逆に重機や自動車のギアなど何トンもの荷重が掛かった摩擦面での潤滑に必要な極圧潤滑性能や、何千回転といった高回転や何百℃という高温下での潤滑性能などは全く必要がありません。
さらには各部に樹脂部品が使われている三脚や雲台で使用するにはプラスティックや樹脂に対する攻撃性がないことも非常に重要な性能となります。高性能といわれるグリースは樹脂への攻撃性が高いものが多いので注意が必要です。
5gという小パッケージですが脚部のネジ山や自由雲台(グリース潤滑をするものに限る)のボール部1カ所につき米粒大程度の量しか使いませんので三脚関係でお使いの場合は充分な量です。
本来の性能を発揮するため、ご使用の際は古いグリースを完全に拭き取ってから塗布してください。
<超耐久性強粘着グリース HPG-001>
強力な密着性、耐酸化性、耐腐食性および極圧特性にも優れた、ドイツ製の特殊高性能グリースです。 他のグリースにはない水飴のような粘着性は水分や泥、塩水などにも非常に強く、抜群の潤滑性と耐摩耗性を長期間持続します。過酷な環境で使用される三脚や雲台には最適で、HUSKYでは製造時からメーカーオーバーホール時も含めてすべてこのグリースを使用しています。
使用温度域も-30℃~120℃と広く、雪山から炎天下の車内まで三脚や雲台にとっては最も過酷と言える状況でも安定した性能を発揮します。カルシウム石鹸系のグリースですがリチウム系や二硫化モリブデンが配合された高級グリースと比較してもむしろ耐腐食性や耐水性は優れ、耐摩耗性も同等以上という不思議なグリースです。また金属以外のプラスティックや樹脂類にも使用可能で、三脚や雲台の潤滑に求められる特殊性能を全て高次元でバランスさせている希有なグリースと言えます。
※低温時の撮影に特化したグリースHPG-002もご用意しています。
HPG-001 | <比較1> リチウム系 | <比較2> MoS2リチウム系 | |
耐腐食酸化性 (水) |
0 (全く変化なし) | 0~1 | 0~1 |
耐腐食酸化性 (5%塩水) |
1~2 | 4~5 (ひどい錆発生) | 4~5 (ひどい錆発生) |
耐寒流動圧 (-30℃) |
1000hPa | 1400~1600hPa | 1400~1600hPa |
耐水性 (90℃/3h) |
0 (完全) | 1 (表面変化) | 1 (表面変化) |
耐加重圧 (四球試験) |
3000N | 2400~2600N | 3000~3400N |
耐摩耗性 (チムケン試験) |
55lbs (約25kg) | 30~45lbs (約14~20kg) | 45~55lbs (約20~25kg) |
型番 | HPG-001 |
JANコード | 4582679951136 |
化学名 | カルシウム石鹸グリース |
使用温度 | -30℃~+120℃ |
滴 点 | 150℃ |
耐酸化性 | 100h/100℃; 0.20以下 500h/100℃; 0.35以下 |
ちょう度 | 2 |
内容量 | 約5 g(5.0~5.5 g) |
生産国 | ドイツ |
出荷予定日 | 【店内在庫がある場合】 ▶通常通りご注文いただけますが予約注文となり、原則として翌月の入荷となります (一時的なメーカー在庫切れの場合の納期は別途お知らせいたします) |
配送方法 ・ 送 料 |
・郵便局のゆうパックにて全国一律880円(税込)でお届けします |
・日本郵便のクリックポストにて全国一律198円(税込)でお送りすることも可能です |
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