【KIRK】高剛性レンズフット LP-70
KIRK Enterprise Solutions(KES)により、2020年に発売されたNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sレンズのために専用設計され、純正フットを取り外して交換する高剛性レンズフットです。
2022年発売のNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S・NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S、2023年発売のNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sレンズにも適合確認が取れています。
KIRKが適合確認を出すということは形状が合うだけではなく、実写テストを経て撮影結果が向上することが確認されていることを意味します。
撮影結果に直結する設計
Nikon Zマウントの新大三元と呼ばれるレンズの1本となる70-200mm f/2.8 Sは、望遠ズームの定番として既に大人気のレンズです。また2022年にZ 100-400mm f/4.5-5.6、Z 400mm f/4.5レンズも同一形状のレンズフットで発売されました。いずれも純正フットはFマウントのレンズ同様にワンタッチで取り外せるよう設計されていますので、KIRK製に交換するにも工具は必要ありません。Nikon純正フットの品番が異なる理由はお問い合わせください。
KIRK製フットはバッテリーグリップやテレコン装着時など相対的にボディ側が重くなった際でもバランスが取れるよう逆T字形状にレンズ後方まで延長され、底面の前後長は約108mm確保されています。結果としてリング直下付近までスライドさせることが可能となり、バランスの調整幅は純正よりもはるかに広くなっています。純正フットにレンズプレートを重ねて装着するよりも低重心となるだけでなく、部品点数が少なくなることによる高剛性化・軽量化も同時に達成されます。最適化されたレンズフットでの撮影により間違いなく結果も変わってきます。
純正三脚座底面にプレートを装着すると必ずといっていいほどプレートの緩みに悩まされますが、KIRK製フットに交換することで直接アルカスタイルのクランプに装着することが可能となりますので安定性は抜群です。底面の三脚ネジ穴は2ヶ所に設けられています(1/4-20in×1・3/8-16in×1)ので、一般の三脚や一脚へのネジ止め固定も純正と同様に行えます。もちろんレンズフードの逆付け収納時にも干渉しないよう配慮されています。
本物だけが持つ信頼性
KIRK製レンズマウントは6061-T6アルミ合金の塊(インゴット)からCNC(コンピュータ制御)加工により高精度で削り出し成型されています。軽量なアルミ合金の中でもAl-Mg-Si系の6000番台は耐食性が高く、T6熱処理により2017ジュラルミンに匹敵する強度まで高められた母材は競技用自転車や自動車・船舶・航空機など各種の部品から鉄塔やクレーンにまで用いられるハイグレードな金属です。加えて表面仕上げは塗装ではなく硬質アルマイトの硬度の高い皮膜で全体を覆うことにより着脱を繰り返しても傷がつくことはほとんどありません。これは傷がついたら見栄えが悪くなるという話ではなく、クランプで固定する際に傷が潰れただけでしっかりと締まっていなかったという失敗を回避するために必要な機能です。また固定ネジ類は錆の発生による強度低下の心配が少ないステンレス製となっています。
アルカスタイルのクイックリリースシステムではこの使用素材・切削精度・表面処理の3つが非常に重要な要素となり、どれが欠けても安定性、耐久性、安全性などに必ず問題が出てきます。なかには「航空機用アルミ使用」などと非常に曖昧な表示のメーカーもありますが、当然のことながら航空機でも強度の必要のない部分には1000番台の普通のアルミも使用されていますので、キチンと素材名が明示されていなければ全く意味がありません。アルカスタイルの広がりにより巣が入った鋳造アルミを塗装しただけというプレートも実際に流通しています。新品の見た目ではなかなか判断できない部分ですが、全ての面で間違いなく優れているからこそ当店ではKIRK製レンズマウントを自信を持ってオススメしています。
また底面にはMAGPUL社のQD(Quick Disconnect)システムに対応するQDソケットが設けられ、ワンタッチでMAGPUL製スリング等の着脱が可能です。もちろんKIRKの設計に妥協はなく、アルミ合金をただ切削しただけでは金属同士の耐摩耗性に劣るためステンレス製の別パーツを圧入するという徹底ぶりです。もとは自動小銃などを肩から吊り下げ、同時に保持しながら射撃するための本物のスリングシステムですので信頼性は抜群です。QDシステムにつきましてはこちらのページで詳しくご案内しています。
高まる安全性
底面の前後両端にはセーフティスクリュー(Ver.2)を取り付けられるようになっています。
アルカスタイルではクランプを僅かに緩めるだけで簡単に重心バランスや撮影位置の調整ができることも特徴の一つですが、仰角や俯角を大きく取る撮影時には安全性の確保も重要です。セーフティースクリューを取り付けておけばスライドの限界でクランプに当たり、物理的に脱落してしまうことはありません。もちろん必要がなければ取り付けをせず、スライドさせて機材を着脱することも可能です。
さらなる安定性の向上のために
さらにレンズサポートブラケット(LS-1N)を装着するとレンズを2点支持することが可能です。
もともと円筒形で細長く、重量のあるレンズを1本のリングだけで支えることに無理があるのは明白です。手持ちでの撮影時にはレンズ先端に左手を添えて撮影される方も多いと思いますが、その役割を三脚座に持たせてしまうというアイデアで、2つのゴムローラーでレンズ先端を支えることによりブレの低減効果が期待されます。
レンズに合わせて専用設計されたフットに、さらに2点支持となる三脚座の圧倒的な安定感を実感していただくと、純正との違いに驚かれることと思います。
※アルカスタイルに対応するダブテイルは上下ダブルデザインで、フット部分上面にはレンズサポートブラケット(LS-1N)・フラッシュブラケット(FB-CL・FB-TEL)の直接装着が可能です。
※全てのKIRK製レンズマウントはKIRK製クイックリリースクランプでの使用を前提として製造されています。
アルカスタイルと称して販売されていても他社製クランプは製品のバラつきが大きく、レバーリリースタイプは適合が非常にシビアです。特に中国製品ではメーカーごとの適合データを出せるような現状ではなく、脱落事故の情報も入っていますので安全のためKIRK製クランプとセットでご使用になることを強くお勧めします。
※バッテリーグリップをご使用の場合、または一体式のボディをご使用になる場合は、レンズフットを下向きにしたままでは縦位置グリップとのクリアランスが狭く指が入りにくい組み合わせがあります。この場合レンズフットは横向きまたは上向きに回転させてご使用ください。
※機材を三脚に装着したまま移動させることは危険ですのでお避けください。また撮影時にもクランプの緩みがないよう充分にご注意ください。
※QDシステムはMUGPUL純正・正規品のみをご使用ください。安価なコピー品など粗悪品がかなり流通していますが使用は厳禁です。また装着する際にはゴミや砂粒などの付着がないかご確認のうえ、確実に装着してご使用ください。
QDシステムにつきましてはこちらのページで詳しくご案内しています。
型 番 | LP-70 |
JANコード | 4582679953383 |
適 合 | ・Nikon NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S ・Nikon NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S ・Nikon NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S ・Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S |
材 質 | 本体:6061-T6アルミ合金から削り出し成型 表面処理:硬質アルマイトブラック/シルバーサテン仕上げ |
重 量 | 約103 g |
外形寸法 | 全長:約108 mm 全幅:約38 mm(ノブ含まず) 高さ:約31 mm |
固定方法 | 純正三脚座と交換(ワンタッチ交換式) |
付属品 | ・セーフティスクリューVer.2 #4-40inネジ×2 ・セーフティスクリュー用 3/32in六角レンチ×1 |
生産国 | アメリカ合衆国 |
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