【KIRK】New一脚用雲台(回転式クランプ) MPA-2R
KIRK Enterprise Solutions(KES)一脚用雲台として絶大な人気のMPA-2N3に待望のクランプ回転機能つきモデルが加わりました。
ベースとなるMPA-2は2012年にKIRKから最強の一脚用雲台として登場し、その使い心地と軽量コンパクトさに世界中のカメラマンから驚きを含んだ絶賛といった評価を受けてきました。雲台自体も無印→N→N2→N3と常にアップデートされ続け、その人気は全く衰えることなく続いています。428・64・856などといった超望遠レンズでも安定運用できる非常に強力なロックシステムを持ち、34kgもの機材をお辞儀することなく保持できるというメーカー発表は決して大げさな数字ではありません。事実、メインロックノブを軽く締めこむだけで体重を掛けてもびくともしないほど確実に固定され、脚部の方が先に音を上げてしまうほどの実力です。
当店は以前からMPA-2にパンニング機能を付加してほしいとの要望を何度もKIRKに伝えてきたのですが、なかなか実現されませんでした。他社のパテントに抵触する可能性があるため独自のメカニズムを開発するのに時間が掛かってしまった・・・というのも生真面目なKIRKらしい理由ではありますが、プロカメラマンによる様々なテストを重ねてようやく製品化されました。どこかの製品を明らかに丸々コピーしておいて「自社の製品です」と言い切るようなメーカーとは根本的に考え方が違います。
クランプが独立して回転することで工具を使わずにクランプの向きを変更できるだけでなく、簡易2ウェイ雲台としても使用できるようになり、可能性が一気に広がる雲台となりました。主要な部品は非常に軽量で強度はジュラルミンに匹敵し耐食性の高い航空機用6061-T6アルミ合金から削り出しで製造されており、ネジ類はステンレスが使用されています。結露が生じても錆が発生しにくく、可動部分は完全にカバーされていますので埃や砂などが侵入するリスクも少なく、ワンランクもツーランクも上の信頼性と耐久性となっています。撮影現場でのトラブルを未然に防ぐためのきめ細やかなデザインがされていることは大きなアドバンテージとなります。
<雲台部>
基本デザインはKIRK MPA-2N3と全く同じで、直径37mmの大型ロックノブはグローブを装着していても非常に操作性がよく、締め加減だけで細やかなトルク管理が可能です。完全に緩めた状態から無理な力で締めない程度まで締め込むまでの回転数は約1回転半(多少の個体差があります)で、その間の半締めの部分を積極的に使用する設計です。内部ベアリングは注油の必要がなく自己潤滑性が高いデルリン複合材が使用され、適度なテンションを掛けながら限りなく滑らかな動きを可能にしています。このコントロール性により、超望遠レンズはもちろん中望遠から広角レンズでも非常に使い勝手のいい雲台に仕上がっています。
一脚の使い方の基本としては体より前方向に一脚を突き出し、一脚の1本と肩幅より広めに開いた両足の2本で、体を使って三脚を作るイメージです。そのためには雲台部分で前後方向にティルトできることが必要で、逆にそれ以外の動きは必要がないため自由雲台などで代用するとかえって安定性が悪化します。また仰角や俯角を大きく取るためには雲台の使用が不可欠ですので、KIRK一脚用雲台はあえて基本動作を前後(上下)方向へのティルトのみに絞り、非常に安定した撮影を可能にしています。
一脚用として市販されている全ての雲台のなかで、自信を持って世界最高峰と断言できる製品です。一脚に雲台は必要ないと直接装着されている方も是非お試しください。
<クランプ部>
クイックリリースクランプはもちろん、KIRKこだわりのノブ式を装備。品番末尾にRotating=回転のRが付加された新モデルは、その名の通りクランプ部分を独立して回転できる機能が付加されました。望遠レンズの三脚座をホールドする際には光軸に対して平行の向きにクランプを向け、カメラボディをセットする際には直角の向きに変更する必要があります。クランプ回転ノブをいっぱいまで緩めると360°回転可能となり、90°ごとにしっかりと固定することができます。剛性を損なうことなく工具なしでクランプの向きが変更できるようになったことは、レンズ/カメラボディの両方を雲台に固定して撮影することのあるカメラマンには大きなニュースです。
またクランプが回転するということはMPA-2に待望のパンニング機能が与えられたと同義ですので、最高に堅牢でコンパクトな2ウェイ雲台が誕生したといえます。クランプは任意の角度で固定することはできませんが適度なテンションが与えられており、ステンレスローラーベアリングによりスムーズな動きを実現しています。いままでMPA-2をパンニングベースと組み合わせて三脚で使用されていたフォトグラファーにとってはさらに大きなニュースです。
アルミ合金の塊から削り出されたクランプはノブを締め込むことにより万力のようにがっちりとプレートを挟み込み、ズレやガタとは無縁です。開閉ノブをわずかに緩めるだけでプレートのスライドが可能となるのはアルカスタイル共通の特徴ですが、KIRKが特許を取得した特殊なネジでノブを駆動することにより、上からクランプの上に機材を乗せて180°回転させるだけで固定完了です。そこから逆方向に180°回せばクランプが充分に開き、また上から機材を取り外すことが可能です。QTTノブは握り直す必要すらなく、まさにワンアクションで機材交換や縦構図への変更が可能なクランプです。ノブ式はロック/アンロックの手ごたえが感覚的にわかりやすく、スライド時にはプレートのセーフティスクリューが機能しますので、不注意による脱落事故の確率も低くなります。 KIRKはしっかりとネジで締め込んで固定するノブ式に絶対の自信を持っており、バネで押さえるだけという構造(当然機材の固定に弾力のある素材が介在することとなります)のレバー式クランプは一切製造していません。
このクイックリリースクランプは基本的にすべてのアルカスタイル・プレートをホールドすることができるよう設計されていますが、製造誤差の大きなメーカーが存在することも事実です。品質が確認できる範囲ではKIRKの他にWimberley(ウインバリー)・Really Right Stuff(リアリーライトスタッフ)製プレートは確実に固定できることを確認しています。
※商品画像(一脚に装着した画像)にはベースとなったMPA-2のものが含まれます。
※クランプ回転ノブをいっぱいまで緩めると360°の回転、90°ごとに締め付けて固定が可能で、中間位置でロックすることはできません。
※雲台を固定するネジ規格がUNC 3/8-16のいわゆる「太ネジ」仕様の脚部にはそのまま装着ができます。
UNC 1/4-20の「細ネジ」仕様の脚部にセットする場合は別売のネジ変換アダプターQRB-8SJが必要です。
※一脚側の固定ネジの長さが8mm以上ある場合は、別売の雲台スペーサーが必要となることがあります。
※カメラボディをこの雲台にセットするためには、
・カメラボディにKIRK製L-ブラケットを装着
・カメラボディにKIRK製カメラプレートを装着
のいずれかが必要となります。
また純正三脚座が装着されている、またはオプション装着可能なレンズをこの雲台にセットするためには、
・純正レンズフット部分をKIRK製レンズフットと交換
・純正三脚座をまるごとKIRK製リング式三脚座と交換
・純正三脚座の底面にKIRK製レンズプレートを装着
のいずれかによりレンズ三脚座がアルカスタイル化されていることが必要です。
KIRK製プレート類はほとんどが各機種専用設計となっています。ご使用の機材に合わせてお選びください。
※クランプの爪幅よりも小さなプレートをホールドする場合は、必ずクランプの中央で挟んでください。
クランプの端でプレートを挟むと開閉部分が斜めになり、プレートと面接触しませんので脱落の可能性が非常に高くなります。
型番 | MPA-2R |
JANコード | 4582679952850 |
材 質 | 航空機用6061-T6アルミ合金より削り出し 内部メカニズムはステンレス製 |
ベアリング | メイン:自己潤滑性デルリン複合材 クランプ:ステンレス製ローラーベアリング |
重 量 | 約450 g |
外形寸法 | 高さ:約98 mm(プレート取り付け面までの高さ:約94 mm) ベース部直径:約54 mm |
雲台部 | ティルト:無段階に前後各0°~90° |
クランプ部 | クランプ幅:2.6インチ/爪幅約66 mm ノブ開放により無段階に360°回転可能/90度ごとにロック可能 |
耐荷重 | 34 kg |
固定方法 | UNC 3/8-16inネジ(太ネジ)で一脚に固定 別売の変換アダプターQRB-8SJ使用でUNC 1/4-20inネジ(細ネジ)でも固定可能 |
適合 | 全てのKIRKカメラマウント/KIRKレンズマウントでカメラまたはレンズ三脚座を固定 対応例:バッテリーグリップ付き一眼レフ+大口径望遠レンズ~超望遠レンズ等 |
生産国 | アメリカ合衆国 |
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