【KIRK】M-レベリングベース - クイックリリース仕様
KIRKレベリングベース登場
KIRK Enterprise Solutions(KES)から軽量コンパクトなレベリングベースがさらに追加発売されました。従来のKIRK製品は雲台と機材の接続を重視していましたが、三脚と雲台をどう接続するかという問題に新たに着目。しかもクイックリリース仕様で、ワンタッチで雲台の着脱が可能です。Gitzoの2型+KIRK BH-3などの組み合わせにオススメです。
雲台底面の水平
静止画の撮影時には雲台底面の水平が正確に出せていることがとても重要となります。雲台底部のパンニングが水平に動いてくれないと構図変更時に機材の水平が崩れて傾いた構図になってしまい、それを再度調整する手間が増えてしまいます。基本としては脚の伸縮で水平を出すのですが、慣れない方には少し難しく時間が掛かってしまうかもしれません。また動画用のハーフカップを利用したレベリングベースは脚部の選択肢が限定されてしまい、固定力もあまり強くない製品もあります。
そこで現在ご使用の雲台と脚部の間に挟み込むだけというレベリングベースが開発され、第2弾として軽量コンパクトなサイズが追加されました。パノラマ撮影等においても雲台底面の水平が正確に出ていることの意味は大きく、約15度の調整を瞬時に正確に行うことができるレベリングベースは強力な武器となります。もちろんその固定はKIRKらしく非常に強固で耐荷重は13kg、重量級の機材でも不安はありません。
クイックリリース化する意味
一般的なほとんどの脚部と雲台はUNC 3/8-16インチネジ(太ネジ)で接続されています。撮影時にこの接続が緩んでしまうのを避けるために雲台はなるべく強くねじ込み、脚部に回転防止のイモネジが装備されている場合は併用して固定されている方も多いと思います。これは撮影シーンによって3ウェイとボール雲台、ジンバル雲台などと交換しながら撮影される方にとっては厄介な問題で、メスネジ側の痛みや傷、ヘリサートの脱落なども気になる部分でした。
また航空機移動の際には三脚の縮長を抑えたいというケースは多いものです。突起部が弱い雲台を装着したまま預け入れをするとトラブルの可能性も考えられますから、ワンタッチで着脱できることは大きなメリットとなります。それならば専用設計で脚部と雲台の間をクイックリリース化してしまおう、という新たな解決策です。
クランプはもちろんアルカスタイル
脚部側に装着するクイックリリースクランプはKIRKこだわりのノブ式クランプを新設計。ひと足先に発売されたTLB-1QRよりも小さなクランプは携帯用の三脚と中型以下の雲台を接続するのにベストな大きさです。アルミ合金の塊から削り出されたクランプはノブを締め込むことにより万力のようにがっちりとプレートを挟み込み、ズレやガタとは無縁です。通常のクランプよりも一回り大きく作られたノブは力も入れやすく、雲台をセットして一回転させるだけで固定完了です。取り外しは逆方向に一回転させるだけと非常にスピーディーに雲台交換が完了します。
ノブ式はロック/アンロックの手ごたえが感覚的にわかりやすく、雲台を脚部に直接ねじ込むよりもむしろしっかりと装着が可能です。余計なものを挟み込むことによる剛性の低下や不安定要因と見ることは、KIRK製に限っては当てはまりません。もちろん開口幅は38mmのアルカスタイルですので、バー上に2台の雲台を設置したりレンズを直接装着するなど用途も広がります。
新設計雲台用プレート
雲台側に装着するプレートはSサイズ(TQR-MPS:直径約50mm)のみを装着することが可能で、携帯性を重視したシステムにはベストマッチです。
固定はUNC 3/8-16インチ(太ネジ)で、六角レンチを使用することにより最も確実で強固な取り付けが可能です。また雲台底面の形状によって4ヵ所のいずれかに回転防止のイモネジを挿入できるようになっています。
プレート底面2か所に設けられた突起が必ずクランプ側に専用加工されたポケットに収まってから固定されスライドさせることもできませんので、不注意による脱落事故の確率はかなり低くなります。
脚部と雲台の着脱を容易にすることは、当然のことながら安全性を十二分に確保したうえでなければ意味がありません。KIRKではクイックリリースクランプと雲台用プレートをあえて通常とは異なる安全システムでそれぞれデザインし、セットで用いることにより実現しました。ここに他社との互換性は必要のない部分です。
妥協のない安定性の追求
高精度で加工された金属同士の組み合わせであれば、コルクやゴムを挟み込む必要はありません。わずかでも弾力のある素材が存在することにより、そのたわみが振動やブレの原因となってしまうこともあります。また内部のメカニズムは完全にカバーされていますので、埃やゴミが入り込むことも少なく故障の確率も低くなります。可能な限りしっかりと接続されるべき脚部と雲台ですから、安定性を最優先とした設計となっています。
素材となる6061-T6アルミ合金は非常に軽量なうえに強度はジュラルミンに匹敵し、耐食性も良好です。航空機部品やアルミホイールなどの自動車部品、さらには鉄塔やクレーンまで軽量でかつ強度を必要とされる場面に多く用いられる金属です。KIRKの製品のほとんどがこのハイグレードなアルミ合金から高精度で削り出し成型され、さらに表面仕上げは塗装ではなく硬質アルマイトの硬い皮膜で覆うことにより傷もつきにくい作りとなっています。また内部のネジ類は錆の心配もないステンレス製です。
※クランプ部分と雲台用プレートSサイズ(TQR-MPS)はセットでの販売となります。
クランプ開閉ノブと干渉してしまうため、別売またはTQR-2L・TLB-1QRLに付属のLサイズプレート(TQR-MPL)を装着することはできませんのでご注意ください。
※レベリングベース部分はUNC 3/8-16in(太ネジ)仕様の脚部にはそのまま固定可能です。1/4-20in(細ネジ)仕様の脚部に固定する場合は別売のネジ変換アダプターQRB-2Sをご使用ください。
※雲台用プレートはUNC 3/8-16in(太ネジ)穴仕様の雲台にのみ装着可能です。1/4-20in(細ネジ)穴仕様の雲台を固定されたい場合はご相談ください。
※雲台用プレートTQR-MPSはKIRK TQR-1・TQR-2・TQR-3・TLB-1QR・TLB-2QRのための専用部品です。他社製クランプとの組み合わせでは不完全な固定しかできない、または固定もできないことがありますので使用不可です。
型 番 | TLB-2QR |
JANコード | 4582679953895 |
材 質 | 6061-T6アルミ合金から削り出し成形 表面仕上げ:硬質アルマイトサテン仕上げ 内部メカニズム:ステンレス製 |
重 量 | レベリングベース部分 : 約204 g Sサイズプレート(TQR-MPS) : 約34 g |
外形寸法 | ベース直径:約50 mm トッププレート直径:約50 mm (水準器・開閉ノブ含まず) 高さ:約67 mm (プレート取付面までは約62 mm) Sサイズプレート(TQR-MPS) : 直径約50 mm/高さ約11 mm |
レベリング | 全方向約15° |
固定方法 | UNC 3/8-16inネジ(太ネジ)で三脚に固定 別売の変換アダプターQRB-2S使用で1/4-20inネジでも固定可能 |
生産国 | アメリカ合衆国 |
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